【掻敷】(かいしき)

【掻敷】(かいしき)
さらに一段上のおもてなしをしてみましょう。

かいしき

 

その昔。
まだ食器のない時代には、食べ物を葉にのせていました。
 

今でも、東南アジアを旅行すると、

バナナの葉の上に料理が乗って出てきたりしますよね。
 

意外と、お皿に乗っているより、

おいしそうに見えたりします。
 

食器が普及してからも、
料理をより引き立たせるために、

料理(または器)の下に紙や葉を敷くことがあります。
 

これを【掻敷】(かいしき)
といい、皆敷とも書きます。
 

天ぷらなどの揚げ物には、よく奉書紙(ほうしょがみ)
※純白でしわのない和紙
などの紙掻敷が使われます。
ほうしょがみ

 

器の素材によっては、油がにじんでしみになってしまう場合がありますが、
これを敷くことで防ぐ事が出来ます。
 

と同時に、揚げ物から出る余分な油分を

吸い取ってくれる役割もあります。
 

紙ではなく、
葉らん、ゆずり葉なども使うことがあります。

葉っぱを使うときは青掻敷と言います。
 

「掻敷十二ヵ月」と言って季節の葉っぱを使うことが、

和食のおもてなしとして大事なことです。
 

春のカイシキ
如月、弥生、卯月(2、3、4月)
山茶花・椿・梅・菜の花・裏白・南天・ゆずりは・ひば・しだ・杉・桃の枝・彼岸桜・うるい・花山葵・葉山葵・楓・筍の皮・山吹・躑躅・山桜・八重桜・芽吹いた枝各種
 

夏のカイシキ
皐月、水無月、文月(5、6、7月)
菖蒲・蓬・やまほうし・若朴葉・山蕗・蕨・いたどり・梅花空木・若柿の葉・胡瓜の葉と花・かじの葉・紫陽花・里芋の葉・熊笹・もみじ・蓮の葉・朝顔・夕顔・葛の葉・ほおずき
 

秋のカイシキ
葉月、長月、神無月(8、9、10月)
紅葉・萩・小菊・栗(葉・いが)・栃の葉・桑の葉・すすき・撫子・桔梗・ふじばかま・無花果の葉・銀杏の葉・桜の葉・団栗の葉・柿の葉
 

冬のカイシキ
霜月、師走、睦月(11、12、1月)
いちょうの葉・冬苺の葉・蜜柑の枝・柊・冬苺・乾燥朴葉・裏白・檜葉・柳・松葉
 

これらは季節物ですので重複しても良く、

多少のズレはかまいませんし、

他にもその季節の花や葉は数え切れません。
 

使い方のセンスで幾彩にも料理を華やかに出来ます。
 

野にある草花、庭の草花、季節のものなら何でもかまいませんので、

ご家庭でも試みてはいかがでしょうか?
 

このような演出で、

あなたの料理の腕もドーンと上がりますね。
 

今夜は掻敷をうまく使って、

家族を驚かせてみてはいかがですか?
 

 

【産直の庭】池田


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